幼児期は、集団生活によるさまざまな体験を通して
積極性や自主性を修得すると同時に、
集団におけるルールやマナーを身につける時期です。
与えられたものをただ記憶したり、答えをみつけるための学習ではなく、
「遊び」を通して多くを学ぶことが、小学校以降の学習とは大きく異なるところです。
子どもが新しい環境に自ら積極的に関わって興味や関心を広げ、
発見することの喜びや驚きを感じることが、学びの基礎となります。
私たちは、これこそが「生きるちから」となる学びであると考えています。
また、幼稚園という集団で遊びを通して「生きるちから」を学ぶためには、
協力することの大切さや他者の心情を感じ取ったり、
お互いの心情をぶつけ合ったりすることで得られる共感性が必要です。
こうした協力することの大切さや共感性を
「思いやりのこころ」という言葉に集約しています。
本園の大きな特色は、幼稚園教諭を養成する保育学科を有する
大阪芸術大学の附属幼稚園であるということです。大学の施設や
設備、人材を最大限に活用し、芸術分野や幼児教育の専門家であ
る大学教授と常に連携を取りながら質の高い保育を行っています。
たとえば、芸大教員による音楽指導を日常保育で行い、お遊戯会
や4 園合同音楽会という発表会も開催。陶芸専門教員が指導する
「作陶体験」など、年齢に応じた段階的な保育プログラムを展開し
ています。
このような大学との連携、そして4 つの附属幼稚園同士の交流と
連携を通して教育の質を高め、独自の保育を実施。学校法人の全
面的なサポートを受けて運営しているため、一園だけでは提供で
きないような充実した保育内容を実現することができています。
また、送り迎えの幼稚園としての特性を活かしたきめ細やかな保
育も本園の魅力のひとつ。保護者の方々と毎日対面して言葉を交
わし、すべての教員が担任を超えて全園児を把握し、園児一人ひ
とりを深く理解できるように心がけています。
照ヶ丘幼稚園は、蔵書が豊富な冷暖房完備の図書館や映画館のようなスクリーンを備えた舞台、菜園のある広
いガーデンなど、充実した施設を完備。すべての教室内にトイレを設け、常に全園児に目を配れる保育環境を
整えています。
大阪芸術大学短期大学部に隣接していることも、本園の特色のひとつです。本格的なお茶室、広い体育館やグ
ラウンドといった大学の施設を保育活動に利用しています。また、短期大学部保育学科の学生との交流も活発で、
幼稚園の教員に加え学生たちも保育活動をサポートし、きめ細やかな保育を実施。幼児教育の専門家による保
育プログラムは、子どもの潜在能力を引き出すコンテンツが揃っています。